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加水分解について
加水分解とは?
スニーカー好きの方は加水分解という言葉を一度は聞いたことありませんか?
加水分解(かすいぶんかい、hydrolysis)とは、反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれる。反応形式に従った分類により、加水分解にはいろいろな種類の反応が含まれる。
ソールのひび割れ、ボロボロになってしまうことも。触るのがイヤになる程ベトベトになってしまう現象が加水分解です。
スニーカーで加水分解を起こしやすい素材はウレタンと合皮です。ソールにウレタンを使用しているモデルなどは、長年履いている場合には加水分解を起こします。
なぜスニーカーは加水分解が起こりやすいのか
機能性を求めたスニーカーは、ミッドソールに軽量でクッション性が高いEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)が使われている場合が多いです。EVAはソールが水分を吸収しやすいので、とくにハイテクスニーカーは加水分解が起こる可能性が高いといえます。
通常スニーカーのソールは、履いたときにソールに含まれた水分を外に押し出すことができるのですが、長年履かずに保存しているスニーカーは、ひたすら水分を吸収し続けている状態。そのため、久しぶりに履いた瞬間、化学反応を起こしてボロっと壊れてしまう。という現象が起こるのです。
加水分解が起こらない為に防ぐ方法
①木製のシューキーパーを入れる
長期保管の必需品ですが型崩れ防止はもちろん、プラスチックではなく木製のシューキーパーであれば水分を吸収してくれるので、除湿・消臭効果も期待できます。
ダイソーなどの100円ショップにも売っていますので、お持ちでない人もすぐに試せます!
②乾燥剤を入れて除湿
シリカゲルをはじめ、石灰石や珪藻土など様々な乾燥剤がありますがどれも効果的です。
乾燥剤をアッパーに乗せると黄ばみの原因になってしまうので、ソールの下に入れるのがポイントです。こまめチェックして乾燥剤を入れ替えることができればより効果的です。
手元にない場合は、お菓子などに付いている乾燥剤でも充分です。
③チャック付きポリ袋に入れて空気に触れないようにする
①木製のシューキーパーを入れ、②シリカゲル乾燥剤を入れて除湿をし、さらに「ジップロック」や「ユニパック」のようなチャック付きポリ袋にスニーカーを入れ空気をしっかり抜けば完璧です。タバコ・カビ・ニオイ・色移りなど加水分解以外も防ぐことができる方法です。
オススメは、MARQUEE PLAYER(マーキープレイヤー)というメーカーの「UV カット率80%以上」まで高めた特殊加工フィルムを施したスニーカー保管用パックです。
加水分解を防ぐ!スニーカーのおすすめ保管方法まとめ
お気に入りのスニーカーが少しでも長持ちする方法をご紹介しました。
コレクション用スニーカーや長年履いていきたいスニーカーなどをお持ちの方は日々のメンテナンスを心掛けたいですね。
スニーカーを売りに出す場合でも、汚れのあるものよりキレイなスニーカーの方が査定金額は高くなるので、是非一度試してみてください!